法隆寺文書調査・撮影

昭和四十六年十一月二十四日より二十七日迄四日間、法隆寺へ出張し、所蔵史料のうち甲の分類になる冊子の中世後期の寺院集会関係及び近世初期の寺領関係史料 八三冊を調査し、マイクロフィルム撮影(五リール、二九八〇コマ)を行なった。
 甲の分類になる冊子の史料については、昭和三十二年坂本元所長が大日本史料編纂のため緊急に必要なものを借用し、マイクロフィルム撮影して以来、合計一一回、一二六冊を借用、撮影して来た。近年法隆寺では史料を寺外へ帯出せぬ方針となったため今回の調査・撮影を行なった。甲の分類になる史料のうち未調査のもの全部の調査・撮影を目標とし、数点を残しほぼ達成した。甲分類全体の目録及びマイクロフィルム番号を掲げておく。なおマイクロの撮影年月は次の通りである。

『東京大学史料編纂所報』第7号